コロナ禍の最中ではありますが、2021年5月1日~3日、滋賀県にあるグランスノー奥伊吹で開催されたMeeting Point Festival 2021に参加してきました。
今回参加したMeeting Point Festival 2021は、大きく分けて2ステージ(サイケデリックトランス中心のTERRA FLOORとテクノやライブなどバラエティに富んだLUNA STAGE)から構成され、今回は7.2mドームをTERRA FLOORのDJブースとして設営してきました。
この7.2mドームは2019年に完成しレンタルサービスを開始し、その年5月のMETROCK大阪2019にてデビューしましたが、その後は出番のないまま新型コロナウィルスの流行が始まってしまい、そこから続く社会情勢の中で、音楽ライブ系のイベントは中止・自粛の波に飲み込まれました。

今年4月のぴあ総研発表の資料によると2020年の音楽ポップフェス市場規模推計は前年比で98%減という壊滅的な落ち込みで、日球ドームの中心的な活動フィールドが崩壊の危機に瀕しているといっても過言ではない状況となっています。そんな暗闇の中に一筋の光のように舞い込んだ今回のMeeting Point Festival、このご時世だからこその大きなうねりを肌で感じるものとなりました。
イベントの様子をどうぞ!


































今年は大荒れとなったGW、前乗りで会場入りしたものの、降り続く雨の中で設営は安全を優先し、骨組みのみを組んで初日は完了。
翌日・翌々日の強風予報もあり、天幕を付けるのはギリギリまで待つことになりました。
準備2日目は、日球ドームの両横に据えるスクリーンとして設置する9mドームをデコレーションチームのR領域さんと協力して施工しました。この9mドームは分割数4Vの鉄製フレームのジオデシックドームで、自分にとっては未経験の大きさ、冷たい雨の中、一度ドーム全体を組んだ後に2つに分割して移動という流れで作業が進みました。普段はデコレーションの作業には直接かかわらないのですが、こういった機会をいただき、日球ドームとはまた違うステージ作りの一側面が垣間見えました。
本番前日となる準備3日目。天候もいくらか落ち着き、朝から天幕取付作業を行いましたが、ドームの前をなるべく開けたいというディレクターの要求もあり、まだ実地検証を行っていない大開口仕様をぶっつけ本番でやってみようという話しとなりました。
7.2m大開口仕様はこんな感じに仕上がった訳ですが、本番当日の朝になり天候が再度悪化し、雨だけでなくかなり強い風が出てきました。スキー場の斜面に組んだ事もあり、山から吹き下ろしてくる風を真正面から受けるカタチになり、雨も一緒に吹き込む事態となった為、急遽予定変更し、通常の開口部仕様で雨受ビニールをしっかり取り付ける運びとなりました。こんな感じです。
こういった現場レベルでの状況変化は、自然と対峙する野外イベントの醍醐味ともいえる部分で、理想と現実のせめぎあいの中で行き着くカタチが答えであり、まさに自然によるガイダンス。
バーチャルではありえないリアルだからこその臨場感、その場を揺り動かすヴァイブレーションとなっていくのだと改めて痛感しました。
『事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!』を地で行く気分でしたw
とまあ、紆余曲折を経て始まった3日間にわたるイベント本番は、開場と共にこのイベントを楽しみにしていたお客さんがバンバン入ってきて気づけばテント村があちこちに、なんかやけに懐かしいこの感覚。たくさんのテントが立ち終わってどこかであがったカンパーイの声が、誰が始めるでもなく周囲に連鎖してテント村界隈全体に乾杯コールが響き渡るという現象が発生。こういった直接的な仲間以外にも連鎖していく乾杯コールってあまり聞いたことなかったので、いかにコロナ禍で抑圧を強いられ、誰もが解放の瞬間を求めているのかが象徴されたムーブメントだったように感じました。
そして圧巻だったのが夜。横幅30m程の超ワイドなVJ。ドームやサイドの半割ドーム、デコそれぞれにプロジェクションマッピングが施され、大音量と共に大迫力の映像が折り重なった空間はこの規模のレイブならではのもの。
結果的に思うのは、やっぱり自然の中ですべてを開放して踊るって楽しいなっ!て事。ここ最近テレワークでCADの仕事をやったり、YOUTUBEで動画作ったりとすっかりステイホームスタイルで日球ドームの活動をキープする自分にとって、この壮大なリアルバカ騒ぎとも言えるRAVEはインパクト特大で、自分の立ち位置がここにあるって事を再認識しました。
また、TERRA FLOORから少し離れた場所に作られたLUNA STAGEは、音楽性の趣向が違うバラエティに富んだライブなどが行われていました。
数ある演目の中から、2日目夜に行われた鎮座ドープネスさんのライブの一コマ。
これまでにも何度か彼のライブを見たことはありますが、いつも変わらぬ安定の角刈りカミがかりスタイル&ユーモラスで熱くて、好きですね。
ほぼ音が鳴りやまぬまま、最終日を迎えました。良く晴れて気持ちのいい時間、会場をフラフラと歩き回り人のいない高台へ向かう。動画コンテンツの充実を図る目的で始めたドローンでの空撮をどうぞ!
そして何よりも大きな収穫は、稼働実績がまだ少ない7.2mドームが今回の強い雨風でも特に被害なくビクともしなかったという事でしょうか。より大きなドームを設置するという事はそれだけでリスクが増大する事でもあるので、こうした荒れた天候の中でしっかりその役割を果たせたという事は次につながる大きな自信となりました。
今回は準備期間を含めると約1週間という長丁場だったこともあり、色々なストーリーがありました。
いつの間にか社会はバーチャル&マスク必須の奇妙なディストピアに姿を変えつつありますが、リアルの価値を見つめなおす事ができるこういった機会の重要性を今まで以上に強く感じました。
コロナ禍の最中という厳しい社会背景の中、イベントを断行された主催者はじめ関係者の方々、そして素晴らしい時間と空間を共有してくれた皆様、どうもありがとうございました!




