渚音楽祭2008秋@お台場海浜公園特設会場

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 都内で行われるBIGフェスの一つ、渚音楽祭2008秋に参加してきました。

 今回は、出店ブース&キッズエリアで3.6m・4.8m・6mをそれぞれ一台ずつ計ドーム3台を設営する事となり、準備の為、本番前日に現地入りしました。

 出店ブースとしては、濃厚生チョコ感覚のブラウニー専門店『こいのぼり』とのコラボレーションで、3.6mドームと6mドームを密着させ、その隣にキッズエリアとして4.8mドームが立ち並ぶように設営、作業は順調に進み、夕方には準備完了し、一度帰宅しました。

 アクシデントが発生したのは、その日の夜、ちょっと風があるな~という心配が的中。夕食後に、会場に残って作業していたイベントスタッフから一本の電話が・・・。6mドームが凹んでいるという内容でした。ちょっと凹んだぐらいなら大丈夫と一旦は思ったものの、海辺という事もあり、吹き抜ける風の強さは街中よりも強いはずだと思い返し、急遽夜中に会場へ駆けつけると、向かっている間に巻き起こった突風の影響で、6mドームが半分ぐらいにつぶれていました。

 今年製作した新型ドームのとってはじめての問題発生!強度は万全と思っていた分、悔しさがこみ上げてきましたが、落胆している時間はない。残された数時間で、現状を復帰させなければならないという思いで、ドームを解体しました。同じエリアのデコレーションチームのスタッフの協力により、なんとか解体終了し、破損状況をチェックすると、計9本の竹構造材が折れていました。幸いにも、予備の部材で再設営できる事を確認し、強風対策として、もう少し多めにウェイトを増やす必要があると判断し、再び横浜にウェイトを取りに帰ると、今度は4.8mドームがひっくり返っていました。

 かなり絶望的な状況・・・。

 再びデコチームに手助けしてもらい、なんとか被害なく4.8mドームを建て直す。ホッとしている暇はなく、今度は十分な風対策をした上で、解体したままの6mドームを再設営する。時間は午前4時、ほとんどのスタッフはもう休んでいる中、まだ寝ないで起きていた2名のデコチームスタッフの助けで、何とか構造体だけでも組み上げました。

 今回のトラブルの原因は、アスファルトに設営する際にドームを固定する方法、ドームが大きくなればなるほど、風を受ける面積は増える。その分、使用するオモリは重くするなり、アンカーを打って固定するなど、十分な対応が必要であったにもかかわらず、その対応が甘かったという事。

 幸い本番ではなく、中に人がおらず、人災は免れましたが、自分の認識の甘さを痛感し、深く反省する機会を得た事は、今回の大きな収穫であったと思います。

 本番に入ると、それまでの強風が嘘のように、好天に恵まれ、何事もなかったように、イベントが始まりました。

 実は、毎回このイベントへ誘ってくれている主催者の一つM.M.Delightの名VJであるM氏が8月に亡くなりました。ドームを設営した雲エリアは、その追悼も兼ねたフロアとして、スタッフのデコレーションに対する気合の入り方が半端じゃない!イベント前日から始まり、2日間のイベントの間も少しずつ手が加えられて進化していく。最後の最後まで妥協を許さないその出来栄えは、壮絶な姿になりました。

 また、会場であるお台場海浜公園特設会場が、来年以降、新たに開発が行われる為、この場所での開催は今回で最後(次回の候補地は未定)となりました。

 様々なジャンルの音楽が一堂に会すこの渚音楽祭がなくなってしまうのは、とても残念でなりませんが、今回起きた諸々の衝撃的な出来事は、一生忘れられない思い出として、心に強く刻まれる事でしょう。

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