ナナヒトキャンプ2008@えいちの村

080701-07 ナナヒトキャンプ2008

 

 昨年の雨が降る山中湖畔でのキャンプに端を発して始まったナナヒトキャンプ。まだ記憶に新しい所ですが、ATELIER71開店2周年を祝し、今年もこじんまりと開催しました。

 今回、会場となったのは、ここ最近とてもお世話になっている【えいちの村】。富士山の麓に広がる大自然の中で7月1~7日と1週間の野外生活が始まりました。

 キャンプインの序盤は平日という事もあり、いつもスタッフとして参加してくれるメンバーと共に、様々な創作活動に勤しみました。

 まずその一つ目が、5月のGWに常設展示用に仮設営してきたドームをより本格化する常設型ドームのプロトタイプとして、移動型で使用している竹構造材ではなく、補強材として使用した木材で構造体を1から組み直すという試みですが、それはこれからの野外イベントのハイシーズンに向け、移動型の日球ドームは手元に置きたいという考えもあり、今回のキャンプの必須課題として計画当初からそれに向けて準備をしてきました。

 天候の良かった2日目、塗装作業にピッタリの日となり、作業ははかどりましたが、3日の夜半から降り出した激しい暴風雨はまるで台風さながらのエネルギーで私たちを襲いました。その日は下田に住む友人がちょうどキャンプインする事になっていて、久しぶりにゆっくり話せると思ったのも束の間、雨はどんどん強くなり、ふと気がつくとテントやタープを張っていた場所は泥沼に変貌し、テントに浸水させまいと徹夜で避難作業する羽目になってしまいました。

常設型ドーム プロトタイプ

 

 夜が明ける頃には雨足も弱まり、心身疲れてグッスリ寝て起きると、昨日の豪雨でできた沼が嘘のように消えていました。水はけの良さにちょっと驚きでしたが、気を取り直し、常設型ドームの残りの作業を進め、何とか無事に構造体を組みあげました。

 竹の構造体とはまた異なる安定感のある構造となりましたが、使用している木材のランバーコアウッドは面状に使う分には強くても、棒状に使うとなると強度が低下してしまうという弱点があるという事が発覚・・・。

 今後、常設型ドームを発展させていく際には、一枚板の木材を使用していかなければならないという新たな課題を頂きました。

 まだまだ、スタートラインに立ったばかり、一歩一歩前に進むしかないようですね。

 

 

 さて、次に取り組んだのは今回のメインイベント、ドーム設営のビデオ撮影です。

 現状のホームページに掲載している設営方法は、活動をはじめた当初のやり方となっています。しかし経験を積むにつれて、徐々にその方法は変更しているので、常々その方法を映像で紹介したいと思っていました。

 幸いIT技術の凄まじい発展のお陰で、最近は携帯でも映像を送信できる時代になっている事ですし、昔では手に入れる事のできないようなハイスペックな機材も安価に市場に出回っています。 

 このチャンスを逃すまいと週末に横浜から友人が集ってくる中、ぶっつけ本番の撮影会が始まりました。試行錯誤しながらも淡々と・・・

 

 設営シーンを撮っていく中で感じたのは、落ち着いてわかり易く伝える事の難しさでした。

 

 当たり前のように日夜テレビや映画館で発信されるリアルな情報も、俳優や撮影監督・編集技術者などが培った高度な技術によって私たちの生活に溶け込んでいる事を身を持って体感しながら、無事ドームを設営完了。

 試しに冒頭だけアップしてみました。

(続きは近日中にアップいたします。)

3.6mドーム構造体のテスト組立

 

 その夜は、このキャンプ一番の盛り上がりになったのは言うまでもないですが、手でこねて作ったナン生地を炭で焼き、野菜を煮込んで作ったカレーにつけて食べたのは格別でした。

 日曜日、前夜に話していて盛り上がった緊急企画として、ちょうど時間が余ったらヤスリがけでもしようと思っていた製作中の2分割・3.6mドームを構造体部分だけでも組んでみようという事になり、早速実行に移してみました。(右の写真のような感じです。)

 今まで作ってきた3分割タイプの4.8mや6mドームが形が5/8球なのに対し、この2分割タイプのドームは、その形がちょうど半球になり、頂点の高さは1.8mで脚立いらず、その上、パーツの数も半分で済む為、よりコンパクトで、広さは人が立って歩く事も可能な大きさです。作業時間も短縮されるので作る側にとっても手間数が減る為、非常に実用的な作品になる手ごたえを掴めたのは大きな収穫でした。

 1週間という比較的長い間キャンプした事もあり、今回のナナヒトキャンプは非常に濃密で、山あり谷ありの連続でしたが、やり遂げた達成感はとても大きく、またグッとモチベーションを高められました。

 参加してくれた友達、場所を提供してくれたえいちの村のオーナー、学びを与えてくれた大自然に感謝すると共に、今回は小規模の開催の為、誘えなかったけれど、影で私たちを支えてくれているたくさんの皆さんとも分かち合いたいと思わせてくれる素晴らしいキャンプとなりました!

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