Peace Music Festa! from辺野古'08@上野公園水上音楽堂

080622 Peace Music Festa! 2008

 

 降りしきる雨の中、行われたPeace Music Festa! from辺野古'08に参加してきました。今回は協賛という形で日球ドームを設営しました。

 このイベントは戦争や沖縄の基地移設問題を音楽でどうにかできないかという趣旨で行われたもので、これまでにも普天間基地移設問題で揺れる辺野古で開催されてきましたが、より広く認知してもらう為には、日本の首都である東京で行うべきとの思いから行われたものです。

 会場には、様々な団体が現状を報告する展示を行っていました。マスメディアでは扱いが小さいため、まだまだ認知されていない面もあり、その実情は不安に苛まれる住民の思いを無視するかのような一部の人間(基地移設によって恩恵を受けるの存在)によって、強引に推し進められています。

 この問題は一言では片付けられない様々な思惑が入り混じる複雑な状況が存在しています。問題はその場所に生活する住民が危険に晒されていても、それを無視するかのように秘密裏に事が進んでいってしまっている事にあると思います。

 実際、日本は民主主義(個人の人権である自由・平等・参政権などを重視し、多数決を原則として意思を決定することにより、人民による支配を実現する政治思想)国家であるはずにもかかわらず、このような生活者の悲痛な思いが政治に反映しない現状は、危険とわかっていてもそれによって生活が支えられているという歪んだ構造が存在する事や秘密裏に事を進めてしまう政治に大きな要因があるように感じました。

 また辺野古の海には、世界的にも貴重な珊瑚礁があり、その生態系を守るという環境保護的な観点から見ても、基地移設はあまりにもナンセンス。なぜ国民の投じた税金が環境破壊のために使われなければならないのでしょうか?こんな無意味なお金の使い方をする人に日本の未来を託してよいのでしょうか?

 7月初頭には北海道にて洞爺湖サミットが行われますが、先進国だけで世界の先行きを決定するなど非常に独断的です。言ってみれば近代化の過程で戦争によって先住民の住む領土を侵略し、グローバル化の名の下に世界各地の独自の文化を蹂躙した上での先進国なのです。

 今、世界各地で権力階級と労働者間の対立が次々と勃発しています。韓国でBSE牛肉輸入問題で100万人がデモを行い、閣僚が総辞職するなど、

個人では無力でも一人一人が連帯する事で大きな力となる。

のだと痛感します。

 会場は雨にもかかわらず、満席となるほどの盛況ぶりでした。それだけ多くの人々が関心を持っているという事、危機感を持ち、何かを変えていかなければならないという一人一人の意識が世界中で一つになる時、世界は変わるはずです。

 そんな流れの中で、各自が自分のできる事(それはどんなに小さなことでもいいと思います。)を行動にあらわしていく。その時生まれる相乗効果が、大きな力となって新たな時代を切り拓いていくのだと信じ、前に進んで行きたいという気持ちにさせてくれる熱い思いに溢れるイベントでした!

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