080221 新型ジ |
日球ドームの国産化にあたり、その核となる新型ジョイントを試作しました。
現行モデルのジョイントはステンレスを金型プレスにかけて押し出したもので、その利点は挿入しやすく、一度差し込んだら抜けにくく、外す時は中心の蝶ナットを緩めるというシステムでした。このシステムに対する評価はありがたい事に非常に高かったのですが、その一方で、曲がりやすく、強度を保つ為にピンで挟み補強するという作業が必須で、補強ピン作業がなくなれば、より素早い設営が可能となるはずです。
新型ジョイントでは、このジョイントシステムを継承した上で、さらに心地よい内部空間を作る為、よりナチュラルな素材を使いたいと考えております。最終的な素材を何にするかという事は先の事として、まずそのジョイントシステムが自作可能かどうかという事を確認しなくてはなりません。
という考えの下、早速加工しやすいランバーコアで試作してみました。
以下の動画をご覧下さい。
この試作においては、普通にホームセンターなどで揃える事ができる素材をチョイスしています。つまり特注品などはないので、誰でも安価に材料を揃える事ができます。DIY向きというのも良いコンセプトですね。
ちなみに、
・木材:シナランバーコア14mm
・フックに使用している金物:ステンレスT字隅金
・ステンレスのボルト、丸ワッシャー、蝶ナット
を使用しています。
何度かの試作を繰り返し、できるだけコンパクトで、機能を継承したジョイントができました。とりあえず、このジョイントシステムでも十分に構造体として活用できそうなので、とりあえず1台分作ってしまおうと思っています。
次の課題としてはこの部位は雨水に晒されたり、荷重が集まる為、しっかりとした防水性や強度を確保する事が非常に重要だと考えております。何かいい素材・技術など取り入れて実現していきたいです。
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