中秋の名月の下、奈良公園で行われた
十五夜の宴の会場の真ん中に立つ事となった6mドーム、今回は大和・僧侶の読経する空間という非常に濃厚な場面での採用となりました。
スタッフとして手伝ってくれることとなった友人達が住む尼崎のアートレジデンスに到着した矢先、虹の祝福を受けました。
後で聞いた話によると、この日、会場となる奈良公園や参加アーティストが沖縄から向かう船上でも虹が見えたという事で、何か不思議な縁を感じてしまいました。
当日、素晴らしい青空の下、設営に取り掛かる。
6mドームの構造体を組んだ後は、
ミラーボーラーチーム主導の下、ピンク色の蚊帳が設置された。本番が楽しみです。
奈良公園といえば、なんと言っても鹿の放し飼い。
足元には鹿の糞が敷き詰められていますが、そんな事お構いなしに本番直前、たくさんのお客さんがステージ前に集まってきました。
夜になり、ドーム内部に設置されたサーチライトが夜空を焦がす。
ミラーボールにあたった光は、ドームを煌びやかに照らす。
残念ながら僧侶達の読経シーンはカメラに収めることができなかったですが、その濃密な空間を見て強く感じたのは、日球ドームは精神的な営みにも適しているという事です。世界中の宗教建築にドーム構造が多いのは、やはりそういうことなのでしょうか?
イベントを終えた帰り道の途中、美しい夕焼けに遭遇しました。
色々と学ぶ事が多く、また思い出深い、とても素晴らしいイベントとなりました。
本番終了後、ちょっとした出来事が大きなトラブルになってしまい、関係者に多大な心配と迷惑をかけてしまった事を深くお詫びすると共に、貴重な体験を与えていただいたことに感謝いたします。
また、今回の旅を支えてくれた尼崎のアートレジデンスの皆さんとスタッフとして手伝ってくれたメンバー、どうもありがとうございました。