□風覚ディスプレイ&カメラの最近のブログ記事

 

 金沢高専の小坂氏より依頼されて制作した風覚ディスプレイ&カメラが、日本科学未来館で開催されたインタラクティブ東京で、作品展示されました。

 Wind Stageと命名されたこのシステム、様々な状況下での風情報の記録が可能となる事で、風のアーカイブ化や遠隔地の風を体感するなど、自然現象を再現するという試みは、自然災害の被害が顕著な昨今、大変重要な価値を持つ研究だと思います。

 そんな研究の媒体として、日球ドームの構造が採用されたのは、大変光栄な事と感じています。特に、日球ドームの活動をしていて、最も注意を払わなければならない自然現象の一つ『風』をテーマとしていることもあり、その想いは尚更です。

展示作品紹介ページ(作品No.06) 

 

 

 当日、残念な事に電気系統の故障で、全てのファンが回転しないというトラブルが発生するなど、完全とは言えない状態にありましたが、多くの方がそのシステムを体験しようと次々に訪れておりました。

 この作品以外にも様々な研究者が、最先端のインタラクティブ技術の展示し、来訪者はそれぞれ関心を持つ作品を楽しみながら体験したり説明を受けていました。特に目に付いたのは子供が目を輝かせながら各ブースを走り回っていた事です。

 小さな科学者達は、この展示から何を感じ、どんな未来を切り拓いていくのでしょうか?

 まだまだ先の話かもしれませんが、とても楽しみなところです。

080531 風覚カメラ・センサ取付完了

 

 4月に納品した風覚カメラの続報です。

 金沢高専の研究者・小坂氏から、風覚カメラのコア機能である風を感知するエアフロセンサーを取り付けたという連絡を頂きました。

 納品時、センサーを取り付けない構造体のみの状態で出荷した風覚カメラでしたが、最下部の台座部のジョイント以外の41箇所のジョイントにセンサーを取り付けた姿にビックリ!

 まるで得体の知れない生き物やら、近未来のロボットのような風貌です。

 2007年春に製作した没入型『風覚』ディスプレイと今回の風覚カメラが完成し、いよいよ風を再現するシステムが稼動できる状態になりました。

 まだ確定ではないものの、今年の秋に行われる某展示会にて発表する事も計画しているとの事で、どんな研究成果が得られるのか、非常に楽しみな所です。

 今後も引き続き、注目していきたいと思います。

080403 風覚カメラ製作

 

 2007年の2~4月にかけて製作した没入型「風覚」ディスプレイドーム、台風の風を再現しよう可能なシステムという非常に興味深いプロジェクトで、まだ記憶に新しい所です。

 今回は、その没入型「風覚」ディスプレイに現象を映し出すための装置である「風覚カメラ」の製作を依頼を受けました。

 この風覚カメラは、2分割のジオライトを元に、各ジョイント部に右写真にあるようなエアフロセンサーを設置し、そのセンサーが風を感知すると、対応した風覚ディスプレイのについているファンがその風を再現するという役割を担っています。

 センサー故障時やメンテナンスなどで構造を分解可能にする必要がある事や、直径30cm程度で作るなどの制約の中、まずはジョイントのデザインから着手しました。

 予めセンサーの固定の方法などを決め、30cmの球体を作る為、出来るだけジョイントの径を小さくするように努めると共に、いつもよりも短い竹構造材がしなりで曲がるように、均一な薄さが要求される難度の高い作業に四苦八苦しながらも、何とかカタチになりました。

 取り外し可能な皮膜という希望には、付けたり外したりが繰り返し可能なスリーエムのスプレー糊55を使って試作を試みました。しかし時間経過や風の圧力などによって、はがれてしまう事が考えられ、期待に対して100%で応えられない結果となった事は一つの心残りですが、その分、問題発生時には、アフターサポートをしっかりと行うつもりです。

 まだ誰も切り拓いていない未知を見つけ、それを一つの道にしていくという行為は、

失敗を恐れず、トライ&エラーを繰り返しながら前進していく

絶え間ない挑戦の中でこそ成就すると信じています。

良い結果が生まれる事、期待しています。

 

2007年2月~4月にかけて製作した没入型『風覚』ディスプレイドーム。
 
金沢高専の研究者・小坂氏から、全方位に送風機を設置したドーム内に入ることにより、「台風の風」を再現したりすることが可能になるシステムを作りたいとの話があり、以下の条件を満たしたドームを作ってほしいという依頼を受けて製作したドーム。 (上記写真は以前小坂氏が自作したもの)

 

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