□日球ドームの最近のブログ記事

 

■ コンセプト
 
『未知の向こうに、本当の道がある。』
 
現在の私たちの生活を取り巻くたくさんの事・物、これらは昔からそのカタチをもって存在していたわけではない。数知れぬ多くの先人達が、未知の世界を切り開いて、道を作ってきたからこそ、私たちはその道の上を歩く事が出来る。
 
混迷を極める現代社会、驚異的な技術革新により、"固定電話"から"携帯電話"へ、"巨大発電所の電力供給"から"独立型発電システムによる電力の自給"へというように、独立性の高いテクノロジーが従来の社会構造を変革しつつある事は自明の理といっても過言ではない。
 
この変革よって、私達一人一人の生活は、より大きな自由を獲得する事が可能となっているのは、紛れもない事実である。私はこのようなテクノロジーを"解放系テクノロジー"と呼びたい。
 
日球ドームは、建築分野における"解放系テクノロジー"として、家は動かないもの・不動産であるという居住理念を改革し、動的なプロダクト・移動する居住空間という次代の生活のカタチを作り出すプロジェクトです。
 
 

■ 特徴

 
1.小さく運べる、大きな空間。
 
組立前は、とてもコンパクト(軽自動車に積めるほど)です。設営時には大きな空間が目の前に現れます。
 
2.組立・解体は簡単、スムース、スピーディ
 
工具などを使う作業はほとんど無く、ジョイントにワンタッチで差し込むだけ。少人数で、素早い設営が可能。解体もジョイントのナットを弛めるだけなので楽チン。(経験者がいれば、1~2時間程度で組み立てる事が出来ます。)  

3.自然素材が醸し出す優美な雰囲気 
 
竹の持つ独特のしなりが、構造として無駄なく機能し、有機的な空間を形作ります。
 

4.まるい空間って落ち着くね。

 空間の持つ力って面白い。中に入ると、何だかとても不思議な感覚です。音の聞こえ方も独特で、みんなで集えば、話が弾むこと間違いなし。特にリラックス感は好評で、中には寝てしまうことも・・・。 

5.この構造体の形、実はスゴイんです。

この構造は、太古から自然界に存在していました。
それは、黒鉛・ダイアモンドに続く第三の炭素分子構造『C60(バックミンスター・フラーレン)』として、20世紀の中頃に発見されたのです。この『C60』は、現代の最先端技術に必要不可欠なものとなっています。

つまり、遥か昔から存在していながら、未来を築くような最先端技術の中でも活躍している・・・。そんなスゴイ構造を採用いています。

 

■ 部品構成

 

1.竹構造材

2.ジョイント(5方向・6方向・台座)

3.天幕 &防水フィルムによる2層式

4.ペグ:専用台座の穴に打ち込み、ドームを固定する。

From 日球ドーム 名場面集
 
 
2008年7月に完成した3.6mモデル。
 
【2分割(2V)】によるジオデシックドーム(ジオデシックドームの構造については、コチラを参照下さい。)で作った4.8mモデルより一回り小さいドームテントです。基本的な概念は、これまでの作品と同じですが、部品数が少なく、また高さが低い為に作業時の高所作業もない為、よりスピーディな設営・撤去が可能です。
 
■仕様
 
・直径 : 約3.6m
・高さ : 約1.8m
・面積(設営時) : 約10㎡(3坪強)
・重量 : 未測定(推定約50kg)
 
■部品構成
 
・竹構造材
 小:30
 大:35
  
・ジョイント
 5方向:6
 6方向:20(台座付:10を含む)
 
・天幕
 天頂部:1
 側面:1
 
・防水フィルム
・ペグ
 
 
 
構想実現の第1弾として2003年に開発した4.8mモデル。
検証を積み重ねる中、ジョイント補強や天幕と防水フィルムによる2層化など紆余曲折を経て、2008年に新型ジョイントシステムが完成。設営スピードと強度が大きく向上する。
 
バックミンスターフラーの発明したジオデシックドーム(最も安定した形である正三角形によって構成された正20面体の各辺を分割する事によって、最も合理的に空間を作るドーム構造)【3分割(3V】による構造を採用しました。ジオデシックドームの構造については、コチラを参照下さい。
 
■仕様
 
・直径 : 約4.8m
・高さ : 約2.9m
・面積(設営時) : 約18㎡(5.5坪)
・重量 : 約100kg
 
■部品構成
 
・竹構造材
 小:30
 中:55
 大:80
 
・ジョイント
 5方向:6
 6方向:55(台座付:15を含む)
 
・天幕
 天頂部:1
 側面:2
 
・防水フィルム
・ペグ
 
 
P1020714.JPG

 2010年年末~2011年初頭に製作した新ジョイント採用の6mドーム。

 2008年の渚音楽祭natural smileで、強風にやられて半壊してしまった旧6mドームの強度不足を解消し、さらに現状のスペック(重さ・収納時の体積・丸さ・質感・コスト)を落とさずに、強度をあげる為、新しいジョイントシステムを考案した意欲作。

 変更点としては、
 ・強度を上げる為、竹構造材の幅を36mm⇒45mm、厚さを8mm⇒12mmに変更
 ・幅・厚さが増した竹構造材をコンパクトに収める為、従来のジョイントにて使用していた木製パーツ(構造材の挿入口)を無くし、竹構造材同士が相互の加重を支えあうジョイント方法の採用。
 ・新しいジョイント方法による構造体の視覚的な変化。

 
P1020717.JPG
P1020716.JPG

 天幕(白い生地)は、以下写真のように、天頂部:1枚、側面部:1枚だけなので、前面が開いた状態となります。ドーム全体を覆う事はできませんが、天幕の内側に取り付ける防水フィルム(写真ではほとんど付けていない状態です)は、ドーム全体を覆うことができます。

P1020721.JPG

 ■仕様
 
・直径 : 約6.0m 
・高さ : 約3.7m 
・面積(設営時) : 約28㎡(8.5坪) 
・重量 : 未測定
 
■部品構成
 
・竹構造材
 小:30
 中:55
 大:80
 
・ジョイント
 5方向:6
 6方向:55(台座付:15を含む)
 
・天幕
 天頂部:1
 側面:1
 
・防水フィルム
・ペグ

 以下、テスト設営会の時の写真です。

   

 



2006年7月に作った6mドーム。
 
4.8mモデルと同じ【3分割(3V】による構造を採用し、各辺の長さを等倍してサイズを大きくしました。(ジオデシックドームの構造についてはコチラを参照下さい。)
 
製作後すぐに3度の設営をしましたが、生地の重さや色などに使いづらい点があり、しばらくの間使用を控えていましたが、2007年10月に天幕を再び作り直し、設営しやすいように軽量なストレッチ生地による縫製で、VJが映えるように無地の白色を使用しています。
また使用頻度の高いDJブースや出店などで使う事を前提に作ったので、天頂部と側面部(片側のみ)の分割型となります。(全部を覆う事は現状できませんが、防水フィルムは全部を覆う事ができます。)
2008年10月、強風下の環境で使用した際に、風を受けて破損するなど、現状の方法では強度不足という事実が判明し、当面は原則として使用しない意向です。(屋内や構造体のみの利用なら可能)
 
 
■仕様
 
・直径 : 約6.0m
・高さ : 約3.7m
・面積(設営時) : 約28㎡(8.5坪)
・重量 : 約130kg
 
■部品構成
 
・竹構造材
 小:30
 中:55
 大:80
 
・ジョイント
 5方向:6
 6方向:55(台座付:15を含む)
 
・天幕
 天頂部:1
 側面:1
 
・防水フィルム
・ペグ
 
子供の面倒を見ながら作業できる環境が必要となり、ATELIER71にキッズスペースがあるといいとの結論に至りました。
どうせ作るなら、私達の活動の代名詞とも言える日球ドームを小型化したモデルに挑戦してみようとの発想から、2006年11月、ドーム型のキッズルームの製作に着手しました。
 
 
2007年2月上旬、犬とながく暮らすためコンセプトショップBrownから、オリジナルの犬小屋を商品化したいとの依頼を受け、日球ドームによる犬小屋『ワンコドーム』(小中型犬向きの75cmサイズと中大型犬向きの100cmサイズの2台)を製作する事になりました。

030413 日球ドームプロトタイプ

 

自分で初めて製作した記念すべきモデル。

設計から竹の切り出し・加工・組立に至るすべての過程を自らの手で行った。
このプロトタイプでは、竹構造材とジョイントをボルトで固定している為、組み立てに時間が掛かってしまい、イベントなど素早い移設が求められる現場には向かない。
 
しかし、竹という自然素材が作り出す優美な曲線は、その素材の特性(繊維密度の濃い竹の表面部の引張に対する強さ)を最大限に活かしていると言える。
 
この曲線が、一見、幾何学的で無機質なイメージもある本構造体を、有機的な空間として認知するのに、大きな役割を果たしていると言えよう。

笑う富士山フェスティバルに寄贈した後、同イベント主催者の意向で、富士宮にあるえいちの村に贈呈された。

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