2008年2月アーカイブ
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| 080221 新型ジ |
日球ドームの国産化にあたり、その核となる新型ジョイントを試作しました。
現行モデルのジョイントはステンレスを金型プレスにかけて押し出したもので、その利点は挿入しやすく、一度差し込んだら抜けにくく、外す時は中心の蝶ナットを緩めるというシステムでした。このシステムに対する評価はありがたい事に非常に高かったのですが、その一方で、曲がりやすく、強度を保つ為にピンで挟み補強するという作業が必須で、補強ピン作業がなくなれば、より素早い設営が可能となるはずです。
新型ジョイントでは、このジョイントシステムを継承した上で、さらに心地よい内部空間を作る為、よりナチュラルな素材を使いたいと考えております。最終的な素材を何にするかという事は先の事として、まずそのジョイントシステムが自作可能かどうかという事を確認しなくてはなりません。
という考えの下、早速加工しやすいランバーコアで試作してみました。
以下の動画をご覧下さい。
この試作においては、普通にホームセンターなどで揃える事ができる素材をチョイスしています。つまり特注品などはないので、誰でも安価に材料を揃える事ができます。DIY向きというのも良いコンセプトですね。
ちなみに、
・木材:シナランバーコア14mm
・フックに使用している金物:ステンレスT字隅金
・ステンレスのボルト、丸ワッシャー、蝶ナット
を使用しています。
何度かの試作を繰り返し、できるだけコンパクトで、機能を継承したジョイントができました。とりあえず、このジョイントシステムでも十分に構造体として活用できそうなので、とりあえず1台分作ってしまおうと思っています。
次の課題としてはこの部位は雨水に晒されたり、荷重が集まる為、しっかりとした防水性や強度を確保する事が非常に重要だと考えております。何かいい素材・技術など取り入れて実現していきたいです。
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| 080208-14 |
2008年2月8日~14日までの約1週間、江ノ島展望灯台のあるサムエルコッキング苑にて行われたバレンタインアイランド江ノ島2008で日球ドームが採用されました。
2005年の参加以来となる今回、声をかけてくれたのは、2006年10月に奈良公園で行われた十五夜の宴でもコラボレーションしたMIRRORBOWLER。その名が示すとおり、無数のミラーボールによって作り出される壮麗な光のアートが、会場に訪れる人々を華やかに照らしました。
日球ドームは、彼らの出店テント脇に休憩所として設営。内部から色が変わるLEDを天幕に当てて、会場をちょっとだけデコレーション。“球体”つながりという事で、統一感のある雰囲気を醸していました。
異なるアプローチながらも、同じカタチを扱う彼らの作品づくりのテーマは・・・、
『宇宙と和式美』。
前回の記事で国産オリジナルドームの製作を志向するようになった今、そのモチベーションは高まる一方ですが、このテーマはまさに、今後の日球ドームの進むべき方向性を語りかけくれているように感じた1週間でした。
今年の目標として掲げたRe-project、まだまだ暗中模索しています。
実は2007年の夏頃に、以前の勤め先であり、現在の日球ドームのOEM先でもある(株)ミロクからの打診で、生産方式を受注生産ではなくロット生産にしてほしいという意向の通達がありました。正直なところ、資金的にも在庫を保管する場所的にも、何ともし難い状況で、今のところ日球ドームの販売を保留する形になっています。(リースは可能ですが・・・)
こんな出来事もあった上で、今後どのようにするべきかを熟考していますが、(株)ミロクでのOEM生産は、上海にある(株)ミロクの子会社を通じて現地の業者に注文しており、日球ドームを上海で生産するメリット・デメリットを洗い出してみました。
☆メリット:国内業者に頼んで生産するよりも格段に安い。
★デメリット:仕様変更や細かい指示等などの情報伝達に手間がかかること。(現地の業者に伝わるまでに2クッションあり、日本語⇔中国語のネックもある。)つまり小回りが利かない。
また(株)ミロク自体がドームハウス事業から撤退するなど、ドームハウスに対するモチベーションが低下している事も手伝って、円滑な取引が出来ない状況も発生しつつあります。これまで本当にお世話になってきた事もあり、出来るだけ(株)ミロクを通じた生産体制を維持する為の交渉を行っておりますが、スムースにいっていないのが現状です。
このような生産体制の変更を余儀なくされる事態をはじめ、最近やたらと目立つ中国産のモノに対する不信感の高まりや自身の活動をもう一度根本から見定める“時機”が一緒に訪れているのは、非常に興味深いです。
【移動する居住空間】というコンセプトを掲げた当初から並大抵のことではないと予想していたものの、運良くドームハウスメーカーに就職し、その環境下で構想の第1弾としての現行モデルの日球ドームを開発できた事は、山登りに例えるならば、ヘリコプターでいきなり山頂を目指して降り立った状態だと思います。個人で動いている今、ヘリコプターはありません。
自分の足で登る。= 自らの手で国産オリジナルドームを製作する。
この考えは、自分に残された数少ない選択肢の一つなのかもしれませんが、その実現可能性について考察すると、昨年11月の武蔵大学での学園祭にて設営した6mドームは、構造体部分は既存の日球ドームのものを使用しているものの、天幕・防水シート部分は自作しています。また、前回の記事で書いたように、6mドームの構造材を現在製作している為、足りないパーツはジョイントとなります。
現行モデルのジョイントは日球ドームの核とも言える機能を備えており、その機能性を保ったまま、新たなジョイントを作るというハードルはかなり高いですが、決して不可能な事とは感じません。
また今年の目標であるRe-projectのテーマに照らしても、挑戦する価値は十分あるので、今後じっくり取り組んでいくべき課題と受け止めて活動していきたいと思います。




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